「ユニセフハウス」とは

ユニセフハウスは、2001年に日本ユニセフ協会が東京都港区に設立した情報発信・学習施設です。日本ユニセフ協会の運営するユニセフハウスは、主に支援者や国際協力に関わる人たちへの情報発信スペースとして利用されています。常設されている展示もあり、発展途上国や国際支援などについて知る事が出来ます。

具体的にどんな事が学べる?

ユニセフハウスでは、ユニセフの歴史について学ぶスペースも用意されています。そもそもユニセフとは何か、という点から始まり、これまでの主な支援概要や現在の取り組みなど、いろいろと学べます。自由に入れるようになっているので、誰でも気軽に観覧できるスペースとなっています。

ユニセフの活動の基盤となっている「子どもの権利条約」の条文の展示や発展途上国などの教室を再現した展示もあります。世界中の子どもたちがどんな教室で勉強しているか、何を学んでいるかなどを見られます。子どもたちが使用している教科書も置かれており、日本とは大きく異なっている世界の教育現場を知ることができます。

他には、実際に使用されている緊急支援用テントが設置されています。実際のテントを再現しているほか、テントの中には使用している支援物資のサンプルも設置されています。ニュースなどを通じて目にする機会はありますが、直接見る機会はあまりありません。ユニセフハウスでは戦争や大規模災害時にどのようなテントや物資が使われているのかを見る事が出来ます。

シアタースペース、保健センターなど、親子で楽しめるエリアも多数あります。銃や地雷のサンプルも展示されており、戦争によって子どもたちが置かれる現状を知ることも可能です。

ユニセフハウスのガイドツアー

ユニセフハウスではガイドツアーによる見学が可能で、1日4回、1回につき90分間行われますので、日本ユニセフ協会について、ユニセフハウスについて、世界の子どもが抱えている問題など、多くのことがみえてきます。学校から集団で学生たちが訪れることもあるようですが、それ以外にも1人や2人などといった少人数で訪れることも可能なようなので、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

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ユニセフハウスの展示

ユニセフハウスでは、常設展示だけでなく企画展示も行っています。

常設展示

常設展示として「歴史に関するもの」「テント」「シアタースペース」「海外の教室」「保健センター」「地雷のレプリカ」などが展示されています。

例えば、地雷のレプリカは、日本では見ることがない武器ですが、これは戦争が終わってからも一般市民も巻き添えにするものなので、戦争の恐ろしさが伝わるとの事です。このようなことを学ぶことによって世界の子どもたちに支援をする必要性を感じたり、自ら何らかの方法で支援をしたいと考えるようになる人も多いようです。こういった展示を見たことがきっかけになり、募金や寄付に繋がるのかもしれません。

企画展示

また、常設展示のみならず、企画展示も行っています。例として、2017年6月には「シリアの小さな声」という展示がされていたそうです(4月29日から6月下旬まで)。ニュースで頻繁に流れていることもあり、シリアが危険に瀕している状況を知っている日本人も多いですが、子どもが置かれている現状についてはあまり知られていません。しかしこの企画展示を見ることによってシリアで暮らしている子どもがどのような思いを持っているのかを知ることができるのかもしれません。

過去には、「トイレが守る子どもの命」「Back to School ~学校へ戻ろう~」や、2015年には「シリアの子どもたちの声」というシリアに関する内容の企画展示がされていました。

まとめ:日本ユニセフ協会の「ユニセフハウス」を見学してみえることとは?

これらを見学することによって、日常生活の中では決して知ることができない情報に接することが出来ます。ユニセフハウスは、そのような情報発信の場にもなっているのかもしれません。見学することによって、今まで自分が気にしていなかったことや気づかなかったことがみえてくるはずですし、海外の恵まれない子どもへの支援の必要性を痛感することでしょう。

日本ユニセフ協会は何をしている団体?