ユニセフとスポーツ
ユニセフとスポーツの関わりについて、ユニセフは世界中のこどもの支援活動を行ってますが、その中で「教育を受ける権利」と同様に「遊ぶ権利」を持っていると発信しています。「遊び」や「スポーツ」は「教育」と同じくらい子どもたちの人生に大きな影響力を持っているということです。
なので、ユニセフは、支援物資を届けたり、海外の現地で施設を作ることなどだけではなく、支援活動の一つとしてスポーツを通じた子どもの育成支援活動も行っているようです。スポーツは人々の心を癒す効果がありますし、スポーツの内容によっては、道具や場所が限られていても、すぐに出来るものもあります。
例えば、サッカーであれば基本的にはサッカーボールがあれば問題なく行えますし、ボールがあればキャッチボールも出来ます。ボールなどがなくてもかけっこをしたりも出来ると思います。
特に途上国では、女の子に特別な意味や機会を提供する手段として、サッカーなどのスポーツの機会を提供することで、彼女たちとコミュニティーとの接点を生むことも期待しているようです。それだけ、スポーツが果たす役割は非常に大きいのが特徴なので、子供たちに向けた支援活動を行う際に非常に大きな注目を浴びています。
過去には、サッカー、バルセロナのリオネル・メッシ選手がユニセフ親善大使であったり、日本でも、日本ユニセフ協会の親善大使はサッカー日本代表の長谷部誠選手であったりするのは、よりスポーツを通じての支援を行うためかもしれませんよね。
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スポーツは平和に結びつけやすく、たとえ信仰や国、人種が異なったとしても、健全に行うことができます。スポーツにより様々な人と関わり、夢を持つということは、貧しい国を豊かにするためにも必要不可欠でしょう。
日本ユニセフ協会が発表した「子どもの権利とスポーツの原則」とは?
日本ユニセフ協会は「世界子どもの日(11月20日)」に、「子どもの権利とスポーツの原則」を発表しました。子どもにとってスポーツは健全な発達と成長に欠かせないものです。日本ユニセフ協会は子どもが安心してスポーツに取り組める環境を実現する取り組みを開始しました。
子どもの体や心の成長には遊びやスポーツが欠かせません。多くの国と地域が締約する「子どもの権利条約」においても、国、民族、性別、障害の有無に関係なく、遊びやスポーツ、休息の権利を認定しています。ただ、世界中で暴力的な指導や、子どもの成長に配慮がない厳しいトレーニングが行われているのが現実です。
成長を促すスポーツが子どもにとって負担となってしまえば意味がありません。そこで日本ユニセフ協会は国内外の専門家の協力を得て、行動指針として「子どもの権利とスポーツの原則」を発表しました。
「子どもの権利とスポーツの原則」ではスポーツに関わる全ての人々に向けて、子どもの発達・成長に良い影響を与えるスポーツ環境の構築実現を呼びかけています。特設サイトが開設されており、「子どもの権利とスポーツの原則」の原文・開設を閲覧することが可能です。
「子どもの権利とスポーツの原則」発表イベント
2018年11月20日にユニセフハウスで開催されたイベントでは、元オリンピック選手でもある鈴木大地スポーツ庁長官の祝辞や、3人のアスリートによるメッセージが読み上げられました。
「子どもの権利とスポーツの原則」を支持する団体・企業
2018年10月の時点で、「子どもの権利とスポーツの原則」にはたくさんの団体や企業が賛同しています。例えば、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会、日本パラリンピック委員会、日本オリンピック委員会などの名前が挙がっています。
まとめ
日本は2020年に東京オリンピックが開催されるので、国内ではスポーツに関しての関心が高まっているので、「子どもの権利とスポーツの原則」は非常に注目される取り組みでしょう。日本ユニセフ協会は、世界の子どもの権利を守って、健やかに育っていくことを支援する取り組みを、他にも行っています。